ドゥカティ・レノボ・チーム、タイトル連覇に向けて始動

ドゥカティ・コルセは２２日、イタリア北部のスキーリゾート、マドンナ・ディ・カンピリオでファクトリーチーム、ドゥカティ・レノボ・チームのチーム発表会を開催。２年連続王者フランチェスコ・バグナイアと起用２年目のエネア・バスティアニーニが２０２４年シーズンに使用する新車『Desmosedici GP24（デスモセディチＧＰ２４）』のカラーリングを披露した。

発表会には、ドゥカティ・モーター・ホールディングスの最高経営責任者クラウディオ・ドミニカリ、ドゥカティのレース部門であるドゥカティ・コルセでジェネラルマネージャーを務めるジジ・ダリーニャ、昨年１２月にスポーティングディレクターに就任したマウロ・グラッシッリ、チームマネージャーのダビデ・タルドッツィらが出席した。

ジジ・ダリーニャ

「『MotoGP™世界選手権』と『スーパーバイク世界選手権』のワールドチャンピオンチームを発表するために、マドンナ・ディ・カンピリオに戻って来ることができ、本当に嬉しいです。２０２３年は忘れられない年でしたが、今、我々はここから新しいシーズンを始め、２０２４年に待っている全ての挑戦に立ち向かいます。」

「『MotoGP™』ではドゥカティ・レノボ・チームと共に、世界王者のフランチェスコ・バグナイアと度重なる負傷が原因で本来のポテンシャルを最大限に発揮できなかったエネア・バスティアニーニを再び起用します。『スーパーバイク』では、ゼッケンナンバー１を装着したパニガーレＶ４Ｒを駆ける世界王者アルバロ・バウティスタの隣に『スーパースポーツ世界選手権』の王者ニコロ・ブレガがカテゴリーにデビューします。」

「２つの世界選手権で熾烈を極める２０２４年に向けて、これ以上にないラインナップを起用します。他のメーカーが懸命に作業に取り組んでいることを承知しており、さらに厳しい競争が予想されますが、ドゥカティ・コルセのスタッフたちは、冬の間の努力のおかげで、昨シーズン獲得したタイトルの防衛に向けて準備が整っていると確信しています。」

フランチェスコ・バグナイア

「ドゥカティ・レノボ・チームから４年目のシーズンをスタートさせることに本当に興奮している。最後のテストとなったバレンシアでは、バイクに対するポジティブなフィードバックが得られ、新たなシーズンに向けて作業を構築させるために強固な基盤がある。トラックに戻って、終わったところから続けたい。長く、要求が厳しいシーズンとなるけど、いつもと同じスピリッツでシーズンに立ち向かう準備ができている。信頼できるチームがあり、再びチャンピオンになるために全力を尽くそう。」

エネア・バスティアニーニ

「２０２３年は非常に厳しい１年だったから、この新しいシーズンで挽回できることを願う。大変興味深い２０２４年が待っている。昨年は数戦しか参戦できなかったけど、そこから沢山のことを学んだと思う。その全ての教訓を新しいシーズンに適用させよう。自分のチームに大いに信頼しており、素晴らしい可能性があることを知っているから自信がある。トラックに飛び出し、仕事を始めることが待ち切れない。」

今回の発表会は、昨年に続き、スーパーバイク世界選手権に参戦するチーム『Aruba.it Racing - Ducati』も出席。２年連続王者アルバロ・バウティスタとスーパースポーツ世界選手権王者としてチーム内昇格を果たしたニコロ・ブレガが『Panigale V4 R（パニガーレＶ４Ｒ）と共に登壇した。

さらに、昨年１２月にドゥカティ・コルセ内で新設されたオフロード部門のジェネラルマネージャーに就任したパオロ・チャバッティが新たなプロジェクトを発表。

昨年５月に契約期間を２０２６年末まで締結したテストライダーのミケーレ・ピロは、２月１日からペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催されるシェイクダウンテストに参加。ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バグナイアとエネア・バスティアニーニは、２月６日からのオフィシャルテストに参加。３年連続のトリプルクラウンを目指し、本格的な準備を開始する。